第49回 溶連菌咽頭炎と伝染性単核球症

執筆:伊東 完(東京医科大学茨城医療センター総合診療科)
監修:岡本 耕(東京医科歯科大学病院 感染症内科・感染制御部)

 

Keywords:溶連菌咽頭炎,Centor基準,伝染性単核球症,Epstein-Barrウイルス,アモキシシリン(AMPC),アミノペニシリン,脾破裂,サイトメガロウイルス,急性HIV感染症,性感染症,淋菌,クラミジア,梅毒,ウイルス性肝炎,トキソプラズマ

 

Q. 咽頭痛のコモンディジーズについて教えてください!  

A. 溶連菌咽頭炎と伝染性単核球症を押さえておきましょう。ただし,性感染症の一部で伝染性単核球症と似た症状がみられる点に注意が必要です。

 

咽頭痛の目立つ「かぜ」では“5 killer sore throat”を鑑別に,というのが前回の話でしたが,実際によく見かけるのは溶連菌咽頭炎などのもう少し軽症の感染症です。今回は溶連菌咽頭炎と,それと似た症状を示す伝染性単核球症などについて解説していきます。肺炎の話がずっとお預けになっていますが,次回から肺炎ですのでご安心ください。

 

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