第73回 菌血症バンドル (2) カンジダ

執筆:伊東 完(東京医科大学茨城医療センター総合診療科)
監修:岡本 耕(東京医科歯科大学病院 感染症内科・感染制御部)

 

Keywords:カンジダ血症,診療バンドル,血液培養,静脈内留置カテーテル,眼内炎,眼科診察,エキノキャンディン系,カスポファンギン(CPFG),ミカファンギン(MCFG)

 

Q. カンジダ血症に対する治療で大切なことを教えてください!

A. 黄色ブドウ球菌菌血症の場合と似ていますが,血液培養の再提出,感染巣の制御,眼科診察,適切な抗真菌薬の選択といった診療バンドルを堅実に行うことが大切です。

 

前回,黄色ブドウ球菌菌血症の診療バンドルを解説しましたが,診療バンドルでの対応を要する菌血症は黄色ブドウ球菌だけではありません。今回はカンジダ血症の診療バンドルを解説します注1。日常診療でカンジダ血症に遭遇する場面としては,中心静脈などにカテーテルを長期留置している患者が比較的多いかと思います。抗真菌薬の知識がなくても読み進められるよう噛み砕いて記載していきますので,安心して読み進めてください。

 

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