第92回 発熱性好中球減少症はいつまで治療を続け,どう治すか

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執筆:伊東 完(東京医科大学茨城医療センター総合診療科)
監修:岡本 耕(東京科学大学病院 感染症内科・感染制御部)

 

Keywords:発熱性好中球減少症,緑膿菌,好中球数,解熱,MASCCスコア,侵襲性カンジダ症

 

Q. 発熱性好中球減少症の治療はいつまで続ければよいか教えてください!

A. 起因菌や感染臓器に見合った治療期間を念頭に置きつつも,解熱と好中球数の回復を確認するのが無難です。

 

前回までで発熱性好中球減少症の診断の話が終わり,今回は治療の話です。いきなり要点から申し上げると,発熱性好中球減少症では,初手で緑膿菌をカバーすること,好中球数が戻ってくるまでは治療を終えずに我慢することの2点を意識していただければと思います。そして,感染巣が明確な場合は,その感染臓器に合わせた治療期間を設定します。

 

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