第107回 結核・非結核性抗酸菌症で注意すべきこと

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執筆:伊東 完(東京医科大学茨城医療センター総合診療科)
監修:岡本 耕(東京科学大学病院 感染症内科・感染制御部)

 

Keywords:結核,非結核性抗酸菌症,衛星結節,tree-in-bud appearance,中葉舌区症候群,コンタミネーション,キノロン系,マクロライド系,耐性化,診断の遅れ

 

Q. 喀痰から非結核性抗酸菌が検出された場合の対応を教えてください!

A. コンタミネーションの可能性がありますので,もう一度喀痰を採取して同じ非結核性抗酸菌が検出されるか確認しましょう。また,非結核性抗酸菌症に合致する肺病変がないかも確認しておきましょう。

 

「LLMNSS」の「M」はMycobacterium属です(第100回記事参照)。そこで,今回は結核菌や非結核性抗酸菌を扱うわけですが,このテーマは『シュロスバーグ 結核と非結核性抗酸菌症』(メディカル・サイエンス・インターナショナル,2016)がA4判600ページ超であることからわかる通り,内容が膨大です。そこで,この連載ではトピックを絞って解説していこうと思います。

 

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