執筆:谷口 智宏(県立広島病院 総合診療科・感染症科部長)
執筆協力:米本 仁史(大和高田市立病院 感染症内科医長)
(症例編はこちら)
解説:レジオネラ肺炎
歴史
1976年米国フィラデルフィアの在郷軍人(Legionnare)によるホテルの集まりで肺炎が集団発生し、翌年起因菌が分離され、Legionella pneumophilaと命名された1)。レジオネラ症は、Legionellaによる感染症の総称で、レジオネラ肺炎、肺炎を伴わないポンティアック熱、免疫不全者における肺外感染の3つに分類される2)。