執筆:谷口 智宏(県立広島病院 総合診療科・感染症科部長)
執筆協力:米本 仁史(大和高田市立病院 感染症内科医長)
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解説:インフルエンザ桿菌
歴史
インフルエンザ桿菌(Haemophilus influenzae)は、1892年Pfeifferが、インフルエンザ流行時に患者の痰から発育に血液を要求するグラム陰性桿菌を分離し報告したのが始まりである1,2)。当時はインフルエンザの原因と考えられ、Pfeiffer influenza bacillusと呼ばれたが、その後インフルエンザウイルスが真の病原体であることが証明された1,2)。発育に必要な成長因子が赤血球から供給されるため、Haemophilus(“血を好む”)の属名となっている2)。