執筆:谷口 智宏(県立広島病院 総合診療科・感染症科部長)
執筆協力:米本 仁史(大和高田市立病院 感染症内科部長)
(症例編はこちら)
解説:椎間関節炎
分類
脊椎に生じる骨感染症は脊椎炎(vertebral osteomyelitis)と称され、椎体炎(spondylitis)と椎間板炎(discitis/diskitis)に分類される。両者はしばしば同時に起こるため、椎体椎間板炎(spondylodiskitis)と呼ばれることも多い。これとは別に、椎間関節に生じる感染症は椎間関節炎(facet joint infection)であり、成書では化膿性関節炎の一型として扱われる1)。椎体椎間板炎と椎間関節炎は解剖学的に近接しているため、明らかな左右差がない場合は鑑別が難しい。化膿性関節炎は四肢の大関節に限らず、肩鎖関節、胸鎖関節、恥骨結合、仙腸関節などにも生じ、骨髄炎も併発しうる。筆者は表1のように整理している。