第8回 ChatGPTをあなた専属の“家庭教師”に!―「あらゆる学びをサポート」の使い方

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解説大塚篤司(近畿大学医学部皮膚科 主任教授

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みなさんは、ChatGPTをはじめとする生成AIをどのように使っていますか? 多くの方は、文章作成や画像生成など「アウトプット」の目的で用いているのではないでしょうか。しかし、生成AIは「インプット」にも使えます! そこで今回は、段階的に理解を深めることができる、ChatGPTの「あらゆる学びをサポート」の使い方を実演します。たとえば、「確定申告」や「投資」など、何から手をつけていいかわからない時、ゼロから学ぶのに有効ですよ。ぜひ活用してみてください。

【チャプター・概要】

  • 00:26 効率的なインプットに使える「あらゆる学びをサポート」機能
  • 01:29 実演①:英語で外来診察(基本的なフレーズ)
  • 03:41 実演②:皮膚科外来での問診(応用的フレーズ)
  • 04:49 ゼロから学べる活用例(確定申告・投資など)

※2026年5月末現在、「あらゆる学びをサポート」は「+」ボタンには表示されなくなっています。入力欄に「/」を打ち込むと表示されるコマンド一覧から選択してください。または「https://chatgpt.com/studymode?utm_source=chatgpt.com」からも使用可能です
※動画解説では「GPT-5.2」(ChatGPT Pro)を用いています。バージョンアップや仕様変更などにより、動画の内容と異なる場合があります。

 

 

はい、みなさん、こんにちは、近畿大学皮膚科の大塚です。今日もですね、ChatGPTの使い方、ChatGPTだけじゃなくて生成AIの使い方全般につながるところも話したいと思ってはいるんですが、今回は意外とみなさん使っていないんじゃないかなと思う機能を1つご紹介したいと思います。それがですね、「あらゆる学びをサポート」というやつですね。
これ、僕も講演会でAIの話をよく頼まれてしゃべるんですけど、ChatGPT含めた生成AIっていうのは、みなさんいろいろと「アウトプット」で使うことが多いと思うんですよね。何か文章を書く時とか、画像もそうでしょうけど、何かアウトプットの時しか使っていない人が実は多いんじゃないかなというふうに思っていて、僕がみなさんにお勧めしたいというか、ぜひ試していただきたいのは「インプット」ですね。アウトプットだけじゃなくて、実はインプットのほうが生成AIというのは非常に便利で使い勝手がいいんだよということを、今日はぜひ覚えていただきたいと思っています。 それで活用できるのが「あらゆる学びをサポート」ですね。

これも「+(プラス)」ボタンで出てきます。いろいろあるんですが、「さらに表示」を押してもらった時に出てくるのがこれですね(編集室註:OpenAI社の仕様変更により、+ボタンには表示されなくなったようです。動画下の但し書きをご参照ください)。「あらゆる学びをサポート」、これをクリックします。 これはですね、本当に勉強する時に専属の家庭教師となってくれるような機能になります。ですので、たとえば何か勉強する、「外来で英語で診察しなければいけない」みたいな感じでやってみましょうか。
外来で英語で診察したい。私は医者です。挨拶からおしえてください」という簡単なところでいきましょう。 そうすると、ここからですね、これは普通にChatGPTのいつものモードですので回答してくれるはずです。 
「Hello, I'm Dr. Otsuka. Nice to meet you.」 
もうね、私、自分の名前とか登録してあるので、ちゃんと出てきます。バレてますね。
「Please have a seat.」
なるほどね。これはわれわれ医者はみんな知っていると思いますけど、「Sit down.」とか言うと発音が悪いと失礼ですので、「Please have a seat.」は覚えておくといいんじゃないかなと思います。
「今日はどうされましたか?」って意外とみなさん難しくないですか?  私、最初のころ全然うまく言えなくて、
「What brings you in today?」
「What seems to be the problem today?」
とか、こういう単語を覚えておくと便利です、というふうに書かれています。これもですね、練習しましょう、ですかね。

次は、「いつからですか?」「かゆみ/痛みありますか?」「薬は飲んでますか?」など、皮膚科外来で即使える質問に進みましょう。
「はい、お願いします」。 そうすると、診察室に入ってきて、次になんて言ったらいいかというのを、ちゃんと質問で出してくれると。
「When did this start?」
なるほどね。
「Does it itch?」
こういうのはみなさん、ある程度慣れていると思いますけれども、こんな感じですね、 英会話がんばりたいなと思っていたり、ある程度勉強をこれから始めようかなと思う時に、こんな感じで1個ずつステップアップして教えてくれるというのが、この「あらゆる学びをサポート」ボタンですね。本当にやる気さえあれば、いくらでも学べるという機能になっています。

私、この機能は時々、一から勉強したい時にちょっと使ったりすることがあります。さすがに自分の専門分野で聞こうと思うと、高度なことは間違えてしまうことがあるので避けていますけれども、たとえば「確定申告」とかですね、みなさん結構めんどくさいですよね。そういう「何から手をつけていいかわからない」みたいな時に、こういうのを聞いたりだとか。 あとは最近、「投資」とか興味ある人もいると思いますけれども、株式投資も一体何からやっていいかわからない。「NISAって何?」みたいなところから、しっかりと教えてくれるということで、この「あらゆる学びをサポート」機能は、一から勉強する時、本当に「インプット」をする時に非常に便利な機能ですので、ぜひみなさん試してみてください。 はい、今日は以上になります。 

今月のキーポイント
生成AIはアウトプットだけでなく「インプット」にも使える!
…今回は、「あらゆる学びをサポート」機能を使い、外来診察における英会話を「基本的フレーズ→応用的フレーズ」と段階的に学ぶ様子を実演しました。 この機能の特長は、質問への回答を提示するだけでなく、「次に何を学ぶべきか」を提案してくれ、ステップを踏んで理解を深められる点にあります。まるで、あなた専属の“家庭教師”のように、学習をサポートしてくれるのです。
ただし、専門性の高い医学的内容に関して誤った学習をしてしまってはいけませんので、たとえば「確定申告」や「投資」など、まずはゼロから基本を学びたいような時に使ってみるとよいでしょう。文章作成や画像生成などのアウトプットだけでなく、“学びのパートナー”として生成AIを活用することで、理解度とスピードを大きく高めることができます。

今回用いた生成AI

ChatGPT
…先月(2026年4月末)、ChatGPT 5.5がリリースされました。使ってみると、5.2よりも、こちらの曖昧な依頼の意図を汲み取り、必要な手順に分解して進める力が上がった印象があります。調べもの、資料作成、コード作成などでは、単に「答えを返すAI」というより、目的達成まで伴走する作業パートナーに近づいたと感じます。特に前回解説した「エージェント」機能との相性はよく、複数の手順が必要な作業を任せやすくなりました。一方で、医学的内容や最新情報については、従来どおり根拠確認が必要です。今回紹介した「あらゆる学びをサポート」も、基礎を段階的に学ぶ入口として使い、専門的な判断は必ず一次情報や専門家の確認と組み合わせるのがよいと思います。

Whisper
…OpenAI社による音声認識AI。高精度な文字おこしが可能です。
上記の「AI文字おこし」にも活用しました(ほぼ句読点を追加しただけで、この完成度)。Whisperはオープンソースのため、多くのサービスが独自UIをつけて提供しています。今回リンクした「Whisper Web UI」もその1つで、ファイルをアップロードするだけで出力されます。入力したデータの取り扱い(保存され学習に活用されるかなど)はサービスによって異なりますので、必要に応じ確認のうえ、個人情報や機密データには配慮しつつご活用ください。

次回へつづく

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おおつか あつし(近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授)
皮膚科専門医、アレルギー専門医。2003年に信州大学医学部卒業。チューリッヒ大学病院皮膚科客員研究員、京都大学医学部特定准教授を経て2021年4月より現職。専門はアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患と、皮膚悪性腫瘍(主にがん免疫療法)。著書に『まるごとアトピー』『皮膚科手技大全[Web動画付]』ほか多数。加えて、『医師による医師のためのChatGPT入門』が大ベストセラーとなりシリーズ化。『医師による医師のためのChatGPT入門2』『臨床研究を変える究極のプロンプト500選』『おーつか先生&看護師のかげさんの ChatGPT入門』『あっという間のAIスライド作成術』を次々上梓。熱狂的なB'zファン。

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