執筆:山内 素直(University of Maryland Capital Region Health)
今夜は2年目初期研修医Aの当直の日。救急外来はそこまで忙しくなく、比較的余裕をもって診療に当たれる状況であった。ただ、当直上級医は「今日の日中は忙しくて疲れちゃったから、少し休んでいいかな。医局にいるから、何かあったらいつでも呼んでね」と救急外来を離れていた。初期研修も2年目になって、ある程度経験を積んで比較的自信をもって診療に当たっていたが…。
■Case
症例:36歳、男性。
主訴:胸部圧迫感。