【第39回】エラー症例10 見逃し・診断遅延ケース
1)忘れたころに集団曝露①:見たいものしか見えない(宮川 峻)

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執筆:宮川 峻(浦添総合病院病院総合内科)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るうよりも昔の話。当時、筆者は卒後5年目の後期研修医で循環器内科を2カ月間選択ローテーションしていた。そんなある日、同期の循環器内科後期研修医のコンサルトPHSが鳴った。外科からの、ST上昇型心筋梗塞STEMI)のコンサルトであった。

 

■Case

症例:70代、男性。
主訴:背部痛。

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