文責:杉原 伸明(北海道GIMカンファレンス世話人代表/北海道家庭医療学センター、帯広協会病院 総合診療科)
去る2025年6月20~22日、北海道札幌市にて第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(JPCA2025)が開催された。そのシンポジウム16「北海道GIMより贈るクリニカルパールこぼれ盛り―歴代世話人と紡ぐ診断のエッセンス」は、全国から集まった参加者を前に、北海道GIMカンファレンスの13年にわたる歩みと、診断プロセスを大切にする理念を共有する貴重な機会となった。
前回記事では、シンポジウム前半で紹介された北海道GIMカンファレンスの成り立ちから現在に至るまでの歴史、そして私たちが大切にしている「若手重視」「プロセス重視」の理念についてお伝えした。本稿ではシンポジウム後半の症例検討会の熱気あふれる模様をお届けしたい。今回も北海道GIMらしい、参加型の症例検討が展開された。