第3回 大建中湯(ジャンプ編)―大建中湯から次の一手 
吉永 亮(飯塚病院東洋医学センター漢方診療科)

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ジャンプ編では,大建中湯(だいけんちゅうとう;ツムラNo.100)のさらなる活用,次の一手,鑑別処方を解説します。大建中湯は体を温める漢方薬であることから,そのまま水で服用しておなかを冷やしてしまわないように,必ずお湯に溶いてて服用すべきです。また,お湯に溶いて服用することは,大建中湯の味が確認するためにも重要です。それは大建中湯には内臓を中心に体を温める乾姜(かんきょう)が含まれていることが理由です。乾姜に対する味覚で「冷え」の有無や程度を判断できる1)と考えられています。

 

具体的には,冷えがある人は乾姜の辛味を感じにくい傾向があり,逆に甘いと感じる場合もあります。つまり,大建中湯に対する味覚をたずねて,「辛くなく,飲みやすいです」という場合は,冷えが残存していて内服継続したほうがよいと判断しますし,「以前は甘かったけど,最近は辛くて飲みづらい」という場合は,減量・中止の目安になります。 

 

◆大建中湯から次の一手 

●腹直筋緊張や腹痛がある場合 

腹部の診察で,腹直筋緊張が目立つ場合や,大建中湯を投与しても腹痛が残る場合は,大建中湯と桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう;No.60)を併用します。

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