第4回 葛根湯(ホップ編)―悪寒がして,汗がなく,こわばる風邪には葛根湯 
吉永 亮(飯塚病院東洋医学センター漢方診療科)

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葛根湯は現代の日本の漢方の象徴的存在で,「風邪に葛根湯」と言われるように,風邪の治療に広く用いられています。一般的に風邪やインフルエンザのウイルスが侵入すると,生体は温熱産生を高めるため,悪寒や鳥肌がたつ(立毛筋の収縮)などの反応が起こり,体温を上昇させます。この悪寒がある時期に葛根湯を内服すると,温熱産生を援助して発汗を促し,早期の治癒が期待できます。風邪の発症初期で,「悪寒がある」「発汗がない」「項背部のこわばりがある」場合に,葛根湯は適応になります。

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