十全大補湯(じゅうぜんたいほとう;ツムラNo.48)は、目に見えない生体エネルギーである「気(き)」を補う作用と、生体を巡る赤い液体である「血(けつ)」を補う作用をもつ漢方薬です。血は、血液とその働きや生体の物質的側面を支える滋養分などを含めた概念になります。気と血の量がともに不足した病態を「気血両虚(きけつりょうきょ)」といい、いわば身体的にも精神的にも衰弱した病態です。気血両虚に対する代表的な漢方薬が十全大補湯です。「十全」とは「少しも欠けたところがない、すべて完全なこと」という意味であり、十全大補湯は「欠けるところなく気力・体力を大いに補う薬」ということになります。


