第2回 下垂手―①橈骨神経麻痺

長野 広之(京都大学大学院医学研究科医療経済学分野 / よしき往診クリニック)

 

前回は「下垂手」に関する総論として,橈骨神経の走行や脳梗塞の鑑別を忘れないことなどについて解説しました。今回は,下垂手の代表的な鑑別である橈骨神経麻痺について扱います。総論でも解説したように,神経の走行のどこかで障害を受ければ橈骨神経麻痺は生じますが,本稿では代表的な2つの病態を扱います。第1回にも掲載した下図1)を見ながら読んでいただくと理解が進むと思います。 

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