第12回 静脈血液ガス分析

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佐藤 武揚(東北大学病院 高度救命救急センター)

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大腿部の動脈穿刺は一定のリスクを伴います1)。患者の重篤度評価には動脈血液ガス分析が必要ですが、ある程度軽症と判断されれば静脈血液ガス分析でよいかもしれません。
pH、pCO2、pO2、HCO3、乳酸は動脈血と静脈血で結果が異なります。一方でNa、K、血糖値、Hb(ヘモグロビン)などは動脈と静脈で結果が変わりません。血液生化学検査が迅速検査でも30分かかるのに対して、血液ガス分析は約1分で結果が出るというメリットがあります。

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