【第5回】エラー症例1 呼吸困難ケース
5)「Quality M&M」の意義と活用法(徳田安春)

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執筆:徳田 安春(臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄臨床研修センター長)

前回,2度の診断エラーが重なった心不全ケースについて,2年目初期研修医Aと指導医Fは,その対策を含めた振り返りを終えた。その翌月,このケースについて,院内の関係者を集めて「Quality M&M」を行った。今回は,Quality M&Mについてみてみよう。

歴史的背景

 M&M(mortality & morbidity)カンファレンスは,1900年代に米・マサチューセッツ総合病院で行われており,外科医Codmanが主催していた。当時は,診療上で生じたエラーを考察・発表して議論を進めていたが,担当医を批判する論調が支配しており,他の医師や病院側の抵抗を強く受けていた。日本でも,20世紀に行われたM&Mでは,担当医の過失や困難を明るみにして,懲罰的な議論をしていた。

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