執筆:徳田 安春(臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄臨床研修センター長)
前回,救急外来で「胸膜炎」,1週間後のフォロー外来で「COPD」と2度の診断エラーが重なったケースについて,なぜ「心不全」を見逃したのか,2年目初期研修医Aは内科指導医Fと振り返った。では,今後どうすれば,このようなエラーは防げるのか? 2人の対話は続く…。
■総括的振り返り❹―「患者要因」にもシステム介入が効く
指導医F このケースではシステム・状況要因として,「外来の混雑」「指導医の不十分なダブルチェック」がありました。