【第25回】エラー症例6 複数疾患で入院を繰り返している患者の外来再受診ケース 
3)2回目・3回目入院時の経過と担当専攻医との振り返り(仲里信彦)

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執筆:仲里 信彦(医療法人敬愛会なかがみ西病院)

前々回、内科新患外来に左下腹部痛の50代男性が訪れ、総合内科医Aが診察。これまでの数カ月間に3回、それぞれ異なった疾患で入退院しており、既往歴に違和感を覚えた内科医Aは、前回、1回目入院時の担当医であった消化器内科専攻医Bと既往歴の聴取の仕方について検討した。今回は、2回目・3回目入院時の担当医であった消化器内科専攻医Cと、引き続き振り返りを行った。

 

■Case―2回目・3回目入院の経過

 本症例6の初回(本連載第23回)の現病歴に記載したように、1回目入院時に胆管ステント留置の処置をされ、その1回目の退院から2週間後に、再び腹痛・発熱および黄疸により救急受診し緊急入院となった(2回目入院)。 

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