第6回 ファクトリスト
―「これってなんの病気だろう?」と感じたときの思考法


天野 雅之(南奈良総合医療センター総合診療科) 


【状況】肺炎の診断で入院になった70歳の患者。ファクトベース思考と仮説思考に基づく検討の結果,腎性腎障害をきたしていることが判明した。引き続き,杏奈と飛鳥が診断についてディスカッションを行っていた。

杏奈)そういえば,「脱水」のほかに「肺炎」という情報も“解釈”ですよね(第5回記事参照)。こちらもファクトベース思考で検討する必要がありそうです。そもそも肺炎の診断理由は,「発熱,胸部CTでの肺異常陰影」という事実に基づいていました。ここから先のスマートな仕事の進めかたを教えてください!

 

飛鳥)そんなときは,「ファクトリスト」を使おう!

 

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