第33回 診断の不確実性:各論④Causational Diagnostic Approach
―不確実性が「低い」と感じたときの仕事術


天野 雅之(南奈良総合医療センター総合診療科)


【状況】“心窩部から下方へ移動する腹痛”で受診した患者。研修医の杏奈にとっては不確実性が高かったが,上級医は虫垂炎を想起しスマートに段取りを組んだ。 

杏奈)前回までは不確実性が「高い」と感じたときの分析法と対処法を勉強してきました。ただ,不確実性は主観であり,上級医には不確実性が「低い」と感じられていたのですよね。そのような状況でのスマートな仕事の進めかたを教えてください!

 

飛鳥)そんなときは,「Causational Diagnostic Approach(CDA)」の出番だ!

 

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