【スペシャル対談】女性研修医のお仕事奮闘コミックエッセイ『まどか26歳、研修医やってます!』(KADOKAWA)がテレビドラマ化され(TBS系、火曜22時~、出演:芳根京子さん、鈴木伸之さん他)、このほど最終回を迎えました。実は、原作コミックの初版が出たのは2015年、ちょうど10年前のことです。その間に「医師の働き方改革」も始まり、研修環境は様変わり。ドラマでは、現代風のアレンジがされていました。また、原作・ドラマともに、ワーク/ライフ双方に奮闘するリアルな女性の姿が描かれているのも魅力です。
現在、本作の主人公のモデルとなった若月まどか先生は泌尿器科外科医として、原作者の水谷緑さんは多くのコミックを手がける漫画家として、それぞれご活躍です。そこで本連載では、原作のこと、ドラマのこと、初期研修後の後日談、働く女性のワークライフバランスなどについて語り合っていただきました!(全4回、隔週配信予定)
若月まどか
泌尿器外科医。医学部卒業後、一般病院にて初期研修を経験。この間の体験が、漫画家の水谷緑さんによって、コミックエッセイ『まどか26歳、研修医やってます!』(KADOKAWA)となる。その後も医局には属さず(当時としてはまだ珍しかった)、同病院の泌尿器外科での後期研修を経て、泌尿器科専門医。現在は、がん診療に携わっている。野球観戦が趣味。
水谷 緑
漫画家。大学卒業後、いったん広告制作会社に入社したが、一念発起して漫画家を志し、医師である弟をモデルにした『あたふた研修医やってます』(KADOKAWA、2014)で、コミックエッセイプチ大賞(メディアファクトリー主催)を受賞。『まどか26歳、研修医やってます!』『精神科ナースになったわけ』『大切な人が死ぬとき』ほか多数の医療系コミックエッセイに加え、『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』(医学書院、2021)や、医療者向けの専門書『マンガ 精神疾患をもつ人への関わりに方に迷ったら開く本』(医学書院、2022)も手がける。最新刊は『被害者姫―彼女は受動的攻撃をしている』(竹書房、2025)。現代の遠野物語「山怪」新章を『週刊スピリッツ』で連載中。
新装版 まどか26歳、研修医やってます!
著=水谷緑
定価:1,320円(1,200円+税)/A5判・144頁/KADOKAWA/2024
医大を卒業したばかりの研修医、若月まどか。「手術ってかっこいい! 手術がしたい!」。外科医に憧れて飛び込んだ医者の道は、甘くなかった…! 3食カップラーメン、睡眠時間は4時間、手術室は極寒地獄! 「医者なんかやめちまえ!!」とカリスマ先生に罵倒され、仕事に追われて恋愛なんてしてる暇がない…。逆境にもへこたれず、男だらけの激務の職場で、生命と真剣に向き合い、一人前の医師を目指してグングン成長していくまどかの、お仕事奮闘コミックエッセイ。2025年1月にTBSでドラマ化されました!
まんが やってみたくなるオープンダイアローグ
解説=斎藤環 漫画=水谷緑
定価:1,980円(1,800円+税)/A5判・180頁/医学書院/2021
[立ち読み]
現時点で世界一わかりやすい「オープンダイアローグ入門書」です(断言!)。
オープンダイアローグってどうやるの? 6編の物語と4章の解説で、オープンダイアローグのエッセンスを2時間でつかめるよう構成。どうしたら対話を続けることができるのか? なぜ計画を立ててはいけないのか? 調和を目指さないとはどういうことか? これらが納得できたら、まずはやってみてください。見よう見まねでかまいません。「対話さえ続けば、あとはなんとかなる」――これが本書の最大のメッセージです。
マンガ 精神疾患をもつ人への関わり方に迷ったら開く本
―教えて看護理論家の先輩たち! 私の役割って何?
原作=中村創 漫画=水谷緑
定価:1,980円(1,800円+税)/A5判・192頁/医学書院/2022
[立ち読み]
看護理論のエッセンスが漫画になった! 心の病気への対応に迷ったら…? 8人の看護理論家があなたを導きます!
精神科に入職した新人看護師の成長物語。精神科は、患者さんとの関わり方や看護の方向性に迷いが大きく、何が正解なのかが見えにくい。本書では、新人看護師がピンチな場面に陥るたびに、先輩が8人の看護理論家を引きながら導いてくれる。これを読む読者も、重要な看護理論のエッセンスを漫画でつかみながら、謎深き精神科の看護を理解していくことができます。書評はこちら。