執筆:徳田 安春(臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄臨床研修センター長)
前回,救急外来で2年目初期研修医Aに「胸膜炎」と診断された患者(50代,女性,労作時呼吸困難)は,1週間後のフォロー外来で内科医に「COPD」と診断されたが,その翌日に救急外来を再受診し,「左心不全」の診断で即日入院となった。なぜ診断エラーを生じてしまったのか? 研修医Aと内科指導医Fの振り返りの対話は続く…。
■総括的振り返り❷―「病歴」からの鑑別
指導医F このケースの病歴からの初期鑑別疾患として,何を考えましたか?