執筆:石井 大太(聖マリアンナ医科大学 総合診療内科)
前々回、1年目初期研修医Aによって入院患者(70歳男性)の腹痛再発症は原疾患である潰瘍性大腸炎の再燃によるものと診断されたが、前回、その後の経過で高血糖と高度の代謝性アシドーシスを認め、糖尿病性ケトアシドーシスと診断され高度治療室へ転室し、適切な治療が開始された。なぜ診断エラーを生じてしまったのか? 初期研修医Aと当直指導医Bの振り返りの対話は続く…。
■ 総括的振り返り❷―「病歴」からの鑑別
指導医B:今振り返ってみて、病歴から正しい診断に気がつくきっかけはあったでしょうか?