【第34回】エラー症例8 咽頭痛ケース 
4)システム・状況要因×認知要因(片山皓太)

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執筆:片山 皓太(聖マリアンナ医科大学 総合診療内科学 助教)
 
救急外来で「感冒と診断され、3日後の内科外来で即日入院となったケースについて、なぜ「扁桃周囲膿瘍」を見逃したのか、前回、2年目初期研修医Aは内科指導医Bと振り返りを行った。では今後どうすれば、このようなエラーは防げるのか? 2人の対話は続く…。

 

■総括的振り返り❹―「患者要因」にもシステム介入が効く

指導医B このケースでは、システム・状況要因として、「外来の混雑」「上級医の不十分なダブルチェック」がありました。加えてA先生には、当日の勤務終了後に友人の結婚式に参加するという「時間的制約」もありました。 

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