【第50回(最終回)】エラー症例12 腹部膨満感ケース
4)感情が及ぼす影響と対策(湧川朝雅)

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執筆:湧川 朝雅(那覇市立病院 総合診療科)

第47回で紹介受診した高齢女性はステント留置中の大腸癌S状結腸癌と考えられていたが、第48回で実は腸結核結核性腹膜炎であったことがわかった。前回、卒後4年目専攻医Aと指導医Bはその診断エラーについて、システム要因・診断プロセス・認知バイアスとともに振り返ってきた。本症例は、紹介状にBSC(Best Supportive Care)と記載があり、家族はきつい検査や治療は希望しないとのことであった。最終回の今回では、BSCや陰性感情がどのように診断エラーに影響するかを考え、その対策を探る。

 

■総括的振り返り❸―BSCという言葉

専攻医A 前回の振り返りで、認知バイアスやシステム要因、診断プロセスが診断エラーに関与していたことはよくわかりました。でも、今回の症例にはもっと「見えにくい要因」があった気がします。

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