第51回 マーケティングミックス
―「いいアイデアを現場に届けたい」と思ったときの仕事術

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天野 雅之(南奈良総合医療センター総合診療科)


【状況】カンファレンス改革の方向性を検討した杏奈となぎさ。引き続き,具体的な運営方法や周知方法について悩んでいた。

 
杏奈)飛鳥先生! STP分析で,今後の方向性を決めることはできました。

なぎさ)カンファレンス運営のアイデアもデザインシンキングで案が出ています。

杏奈)でも,皆さんに何をどのようにお伝えしたらいいかわからないです。

飛鳥)では今回は,具体的なマーケティング施策を整理するための方法を紹介しよう。

 

■サクッと解説!今週の仕事術 


マーケティングミックス 

飛鳥)マーケティングという言葉は歴史とともに意味が変化してきた。1900年頃,「モノが売れるしくみ」として体系化され始めたのが始まりとされている。マーケティングの基本要素を整理する枠組みとして1960年に米国のMcCarthyが提唱したのがマーケティングミックス(4P)1)

①Product(製品):何を提供するか
②Price(価格):どんなコストを払ってもらうか
③Place(流通):いつ,どこで届けるか
④Promotion(プロモーション:広報,広告,告知,人的コミュニケーションなど

飛鳥)当時は,作り手の強みや技術を中心に製品を作る考えかたが主流だった。その後,作り手と使い手の関係性が重視されるようになり,1990年頃からは顧客のニーズに合わせて製品を作るという考えかたが主流になった2)。時代に合わせてマーケティングの定義も適宜見直されており,いまは「価値ある製品やサービスを創り,伝え,届けることで社会に貢献するプロセス」というニュアンスで捉えられている3)。ただ,この定義に立っても4Pの枠組みは依然として重要で,戦略を具体的な施策に落とし込む出発点になるんだ。

 

■さっそく実演!


カンファレンス改革に4Pを当てはめる

飛鳥)では,4Pを使ってみよう。まずProduct。カンファレンスの「中身」をどう設計するか。

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