正しいことをしたはずなのに、なぜかモヤモヤ…
本当にあれでよかったのだろうか?
やりすごしてきた「違和感」も、手紙にすれば言葉にできる——。
【書き手】
岩瀬 翔(前・青ヶ島診療所、多摩総合医療センター総合診療科/医師)
福井彩香(同善病院・同善会クリニック、一般社団法人コミュニティ&コミュニティホスピタル協会/コミュニティプランナー、薬剤師)
【毎月第4月曜配信】
臨床現場では、人間同士の多様な関わりの中で、ふと「違和感」を覚えることが少なからずあります。しかし、忙しさに追われ、そのまま通り過ぎてしまうことも多いのではないでしょうか。そこで本連載では、そうした違和感に立ち止まり、医療者としての価値観や多様化するケアの意味を見つめ直します。
離島の暮らしの中で医療とケアのあり方を考えてきた医師・岩瀬翔と、都市で場づくりや哲学対話に取り組んできた薬剤師・福井彩香が、“シマ”と“マチ”を往復する手紙を通して、「違和感」の言語化を試みます。ふたりの等身大のエピソードや対話を通して、読者のみなさんも自身の経験や感情を重ね合わせ、医療者として、人間として、自身の違和感に耳を澄ませるきっかけとしていただけましたら幸いです。

【コンテンツ(予定)】
▼医師は“裸の王様”か?
第1回:患者さんの家族に叱られる
第2回:「孤独」は悪なの?(2026年6月22日配信予定)
第3回:自分の“裸”に向き合い続ける方法は
▼患者さんは可哀想?
第4回:これって“感動ポルノ”?
第5回:僕の夢は「偏見」でした。
第6回:正しさ vs 暮らし

岩瀬 翔(いわせ かける)
1996年に茨城県で生まれ、転勤族の家庭で新潟・東京と移り住む。2020年に自治医科大学医学部(東京都枠)を卒業。在学中から地域医療に関心をもち、日本各地や途上国を訪れる。また英国やオランダに留学し、社会的処方やポジティブヘルスが生まれた現場で学んだ。都立広尾病院での初期研修中に、渋谷区内でコロナ禍から再生するまちづくりに携わる。2022年より都立多摩総合医療センター 総合診療科プログラムに所属し、2023年から式根島・神津島・青ヶ島の診療所長を歴任。診療所の外での住民との関わりを大切にし、コミュニティナース活動やダンスクラブなどを島の人々と共に立ち上げた。京都芸術大学大学院にて、医療や社会学、芸術などの他分野との融合を目指してデザイン思考を学び、2025年に修了(MFA)。『総合診療』2025年6月号特集「シマから学ぶ、プライマリ・ケアの未来—いざ、素晴らしき離島医療の世界へ」を編集。共著に『みんなの社会的処方—人のつながりで元気になれる地域をつくる』(学芸出版社、2024)。
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福井彩香(ふくい あやか)
1991年に滋賀県に生まれ、同県の山間部で育つ。2016年に立命館大学薬学部(6年制)を卒業後、京都大学医学部附属病院薬剤部に入職、呼吸器外科・脳神経外科の病棟および治療薬物モニタリング(TDM)室の薬剤師として臨床と研究に携わる。その後、医療系IT企業にキャリアチェンジし、並行して町会活動や、都市・建築分野の知人・友人らと複数のプロジェクトを行う。臨床・ビジネス・地域での経験を活かすべく、2023年9月より一般社団法人コミュニティ&コミュニティホスピタル協会に参画。同善病院・同善会クリニック(東京都台東区)を中心に全国で、病院と地域が融合し支え合いの循環が生まれる場づくりに取り組んでいる。プライベートでは、都内の空き家を活用し、芸術・建築・出版などに関わる人々とセミパブリックな住居・共同書庫や勉強会を運営。2025年には、『万博を解体する』(合同会社 studio TRUE)に論考「『いのち輝く』とはどういうことか?―健康とケアの現場から考える、社会へのまなざし」を寄稿した。分野を横断しながらケアと生活について考えることをライフワークにしている。
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